
検索キーワード選定②
検索エンジン対策(SEO)で最初に行うべきことは、「どのような検索キーワードで調べられるだろうか」について考えること。「検索キーワード選定」です。お客さんはどのような検索キーワードで探しているか、を顧客視点で考えなければ、検討違いの検索エンジン対策に取り組んでしまうことになります。
■購入検索・情報検索に対応する
前回は、指名検索キーワードで指名検索に対応する方法を考えました。
しかし、検索時点で既に指名買い(指名検索)の状態なので、それまでに指名検索をしてもらうための広告や労力などに結構なコストを投入しています。「チラシは手書き、配布は手渡し」という方は、そこに費やした材料費・労力・時間を思い出してみましょう。やはりそれなりのコストがかかっているわけです。
ここでは指名検索による流入は、純粋な意味で検索エンジンからの新規顧客の流入とは分けて考えます。
例えば、あなたが京都在住のネイリストの講師さんで、京都から仙台に出張して、イベント的に1dayのネイル講座をすることになったとしましょう。仙台で施術をする場所は自分で探して予約しなければなりません。仙台のレンタルサロンなんて全く知らないのであれば指名検索はしません。どのような検索をしますか?
「レンタルサロン」
で検索してみました。東京や大阪のレンタルサロンがいっぱい出てきて、仙台のレンタルサロンが見つかりません。これでは時間がかかりそうです。
で検索してみましょう。地名を入れると仙台にあるレンタルサロンに絞られました。ひとつひとつ見ていくと適切なところが見つかりそうです。でも、講座に向いていないスペースは外したいので
「レンタルサロン 仙台 講座」
で検索してみると、もう少し当たりに近づいてきた感じです。
主軸となる検索キーワードを選定する
さて、今回、シーハーツさんが提供したいサービスは「誕生数秘学」です。同じように、数秘学について勉強したい、と思う受講希望者の立場になって考えながら検索キーワードを考えてみましょう。
主軸となる検索キーワードはメインの商材名
ですが、「誕生数秘学」でよいのでしょうか。
検索する見込客の立場になってみると、「誕生数秘学」という指名キーワードで探すとは限りません。これから数秘術について勉強してみようと漠然と考えている人であれば、
「数秘学」
「数秘術」
などで検索することのほうが多いでしょう。むしろ、「誕生数秘学」ときれいに指名検索してくれる人の方が少なそうです。
上述の「レンタルサロン」でも同じです。レンタルサロンという単語に馴染みのない人・知らない人は、「レンタルスペース」「シェアスペース」「貸会議室」「貸し会議室」「講座会場」などで検索する可能性があります。
こうした類似の意味を持つ単語をホームページ内にいれておかないと、検索エンジンに引っかかることすらありません。
「数秘術」は「数秘学」の100倍近い検索数
月間の検索数を調べてみると、「数秘学」に比べて「数秘術」は100倍近い検索数がありました。
どうやら「数秘術」の方がだいぶ一般になじみがあるようです。
「誕生数秘学」
Yahoo! 1,100件 google 900件
「数秘学」
Yahoo! 1,761件 google 1,440件
「数秘術」
Yahoo! 99,551件 google 81,450件
岩佐さんの講座は正式には「誕生数秘学」なのですが、検索数の多い「数秘術」という検索キーワードを今後はうまくホームページの中に取り入れていく必要がありそうです。
今回の対策では、「誕生数秘学(誕生+数秘学)」「数秘術」という単語を主軸とする検索キーワードとして選定します。
※余談ですが、もしかすると、一般の人が検索する場合は、「誕生日占い」で検索する方が多いかもしれません。ただ、「誕生日占い」はビッグワード(検索数が多すぎて上位表示の競争率が高い)過ぎることと、数秘学を受講しようという人と一般の人とは分けて考えるほうがよいでしょうから、今回の対策としてメインの検索キーワードにはしませんでした。
掛け合わせるキーワード
地名を入れるのは絶対
数秘学・数秘術だけで上位表示されれば最高ですが、それはなかなか競争率が高いです。そこで掛け合わせる単語を適切に考えていくことで、2単語・3単語で検索される場合の上位表示を実現します。
まずは地名。いまは検索する側も地名を入れて効率的に検索してきてくれますので、まず、地名をしっかりいれることが大切です。三重での講座や三重の自宅サロンなど三重で待ちの営業をしている場合は、SEOを意識しなくても放っておいても所在地や開催案内などで自然と地名が入ってきます。
しかし、大阪で開催する数秘学講座の場合は、講座を開催するのは大阪・心斎橋ですので、ブログを書いているうちに自然と「大阪」「心斎橋」という地名がホームページの中に出てくるようになるでしょう。
しかし、受講希望者となる人は京阪神エリアのみならず近畿二府四県に在住なので、人口を考えてフォローしなければなりません。西日本エリアからも受講希望者があることを考えると、各地の地名を入れ込んでおくことは意識したほうがよいでしょう。もちろん地元の三重や鈴鹿市周辺の地名も入れておきます。
どの市町村・都道府県・駅名など、どの単位で設定するかは、そのビジネスがどの範囲で検索されるかにより異なります。
購入検索キーワードも幅をもたせて入れておく
次に、購入検索キーワードとして「講座」「教室」「学校」「スクール」「指導」「教材」など関連するキーワードを設定します。
検索者が必ず「大阪 数秘学 講座」と検索してくれるとは限りません。
「大阪 数秘学 講座」
「大阪 数秘学 スクール」
「大阪 数秘学 教室」
「大阪 数秘学 教材」
「大阪 数秘学 指導」
など、検索されそうなワードを検討し、間口の幅を広げてホームページの中に入れていくように設定します。