ピラティスインストラクターを目指すなら
ピラティスインストラクターになるには、インストラクター養成コースを受講修了して指導資格を取得するのが一般的です。本稿ではピラティスインストラクター養成講座を紹介します。
BASIは大手のピラティスインストラクター養成スクール
ピラティスインストラクターを目指している方であれば、BASIやBASIピラティスの名前は聞いたことがあるかと思います。BASIは、Body Arts Sience International の略です。
一般向けのスタジオは株式会社ぜんが運営するスタジオ4ブランドのブランド統合により、「BASIピラティス」から「zen place pilates(正式には、zen place pilates by basi pilates)」と名称が変わりました。株式会社ぜんやzen placeをぜんぜん知らなかった人は名前だけでも覚えて帰ってください。(若手漫才師風)
※株式会社ぜんが運営するBASIピラティス・ピラティススタイル・ヨガプラス・ビクラムヨガ計4ブランドのヨガ・ピラティススタジオ事業と訪問看護ステーション・リハビリデイサービス・Well-Being Clinicのクリニック事業が「zen place」というひとつのブランドに統合されました。(出典:zen place 公式サイト)
ひとことで言うと安心。そして高い。だけど安心
大手のピラティスインストラクター養成スクールです。現代の科学的知識をベースにしたピラティスの研究理論や革新性などでピラティス業界に貢献、30年以上にわたりプロフェッショナルなインストラクターを養成してきました。同時に、ジョセフ・ピラティス氏(ピラティスの創始者ですね)による古典的なエクササイズのレパートリーやピラティス氏のピラティスへの哲学の継承に尽力しています。
ピラティスインストラクターの養成スクールを選ぶ際、スクール卒業後の指導者コミュニティや卒業後の指導者サポートを確認してほしいと思います。BASIのピラティス指導者養成コースを卒業したインストラクターは、世界中の幅広い分野で指導を行っていて、BASIコミュニティは拡大しています。BASIピラティスの指導者資格を有するインストラクターさんは、高度な技術を有するピラティスのプロフェッショナルの一員としてピラティスの世界で活躍することが期待されます。(がんばって!)
質の高いピラティス指導者養成プログラムには定評あり
BASI養成コースの創始者のラエル・イサコウィッツ氏は「正しいピラティス」の普及に貢献しているピラティス界のリーダー的存在。世界中あちこちでピラティスのワークショップや講演を開催しています。イサコウィッツ氏は、PMA(Pilates Method Alliance:ピラティス教育のワールドワイドな規格統一団体)の理事としても活躍しており拡大するピラティスの質の維持にも尽力しています。
現在、BASI養成コースのプログラムは日本を含めて世界25カ国以上、65以上の地域で開催。養成コースのプログラムのクオリティは高い評価を得ているといえるでしょう。BASIコミュニティは年々拡大しており、多くのBASIピラティスの資格者が日本・世界で活躍しています。
資格取得後のフォロー体制は大切だと思う
資格取得後のフォロー体制が充実しているか、卒業生コミュニティが盛んであるかは、将来ピラティスインストラクターとして活動していく上で重要です。ピラティスインストラクターとしての情報交換や技術交換など様々な場面で関わってくるでしょう。各スクールを比較する際に重要なチェック項目です。
BASI養成コースは世界で活躍するピラティスインストラクターを招待して定期的にワークショップを開催するなど、資格習得後にも学習したスキルの維持・向上を積極的にサポートしています。資格取得後の学び続ける環境を重要視しています。また、BASI卒業インストラクターだけでなく、他のピラティス団体のインストラクターも交えて、指導者のレベルアップを図っていることが魅力です。各地域でピラティスに関する最新情報の提供や指導者育成を行っています。(下表参照)
BASIピラティスインストラクター養成コースのサポート内容
出典:BASIピラティス公式資料 |
BASIピラティスインストラクター養成コースの特徴
BASIピラティス指導者養成コースの特徴は、
・養成プログラムの質の高さ
・卒業後のサポートシステムの提供
・高めのコース料金
とまとめられると思います。
ピラティスインストラクターとして要求される指導力は、養成コースの短期間で習得・完成するものではありません。資格取得前から資格取得後にも指導スキルを維持・向上していくことが大切です。BASIのピラティス指導者養成コースは、その点で安心できるシステムと評価できるでしょう。
basiピラティス指導者養成コースの特徴
出典:BASIピラティス公式資料 |
でも料金はお高いんでしょう?
気になるお値段ですが、ベースとなる【マット指導者養成・基本コース(土日)】が土日6日間×6時間ぶっ通し=36時間の306,000円。試験+課題の諸費用もコミのコミコミ料金です。59種類のマットエクササイズを理解・習得できるので、とりあえずはこれでbasiピラティスのマット指導者としてスタートできます。
仕事や家庭の事情で「土日に1日6時間ぶっ通しの講座なんて無理だわ乙」という人には、平日12日間×3時間=36時間の【マット指導者養成・サポート付きコース】もあります。こちらは450,000円で、なぜか平日コースは15万円ちかく高くなってしまうのですが、試験と課題の費用に加えて、サポート特典(マット1枚・プライベートレッスン10回・講習会3回)の嬉しいオマケが付いてきます。これで15万円たかくなります。(このオマケいるのかな・・・。)
マット指導者資格コースの取得後は、マシン指導者の上級コースへ。マシン指導者資格コースは全12日間(6時間/日)+試験+課題で556,000円です。
はじめからMatもMachineも取得したい気合の入った方には、マットもマシンも最初からセットになった全てフルフルで受講できる「Comprehensiveコース」があります。なお、comprehensiveとは「包括的な」という意味。ピラティスをやっていると英語の勉強になりますね。
Comprehensiveコース(Mat土日)は810,000円、Comprehensiveコース(Mat平日)は949,000円。マットの平日コースを選択するとやっぱり14万円ほど高額となり、嬉しいオマケが付いてきます。
BASIピラティス指導者養成コースの料金体系
出典:BASIピラティス公式資料
Mat指導者資格コース 基本コース(土日) 全6日間(6時間/日) +試験+課題 306,000円 サポート付きコース(平日) 全12日間(3時間/日) +試験+課題 450,000円 |
Machine指導者資格コース ※Matコース資格取得者対象
全12日間(6時間/日) +試験+課題
556,000円 |
Comprehensiveコース ※はじめからMatもMachineも取得したい方向け
Mat土日+Machine=810,000円
Mat平日+Machine=949,000円 |
(サポート付きコース(平日)のサポート特典)
- BalancedBodyのマット1枚
- プライベートレッスン10回(有効期限5か月)
- 練習会3回
なお、Comprehensiveを目指しながらもちょっと高くてためらっちゃうなという人には、こちら。「Mat指導者資格コース」と「Machine指導者資格コース」受講の間に「Machine基礎コース(Reformer、Cadillac)」を開催していて、その参加者は「Machine指導者資格コース」が大幅割引で受講できます。
もう複雑すぎて何いっているのかよく分からなくなってきましたね。
料金や講座体系については記事執筆時点から変更となる可能性もあります。BASIピラティスに入会する気満々な方も、まずは情報収集と考える方も、まずは無料体験会に参加して担当スタッフさんに確認してみてください。
BASIピラティスインストラクター養成講座の内容は?
BASIピラティスの指導者資格養成講座では、認定書がきた時点で指導ができるようにプログラムが作成されています。マット資格・基本コースの内容をレビューしてみましょう。
マット資格で修得できる内容
出典:BASIピラティス公式資料 |
資格取得の必須要項として自己練習・レッスン見学・指導練習が必要です。これは資格取得後に実際にピラティスの指導を始めた時に困らないようにレッスンの現場を重視しているためです。
- 指導練習 30h
- レッスン見学 20h
- 自己練習 100h
また、以下の試験に合格する必要があります。
- 解剖学クイズ
- 最終試験 筆記/実技
※試験は70%以上で合格。
※最終試験で再試験となった際は講師フィードバックをもとに練習(再試験は有料受験)
これらの課題を終了し試験に合格すると、ピラティス指導者としての認定証を受け取ることができます。
※すべてコース開始初日より1年以内に終了・提出必須
なお、受講料には下記が含まれています。最新の内容は
- 講義+試験受験料(筆記・実技・資格試験)
- BASI Japan 入会金
- テキスト
- BASIピラティススタジオでのオブザベーションや自主練習(時間帯制限あり)
料金や講座体系については記事執筆時点から変更となる可能性もあります。BASIピラティスに入会する気満々な方も、まずは情報収集と考える方も、まずは無料体験会に参加して担当スタッフさんに確認してみてください。
マシン資格で修得できる内容
マシン資格を取得するとピラティスマシン(Reformer,Cadillac,Barrel,Chair)を使用し指導が出来るようになります。マシンコースも同様にレッスンスキルの実践重視です。
指導練習 170h+レッスン見学 80h+自己練習 200h
※すべてコース開始初日より1年以内に終了・提出必須
出典:BASIピラティス公式資料 |
なお、すべてのレベル・エクササイズを指導する Comprehensive(マット+マシン)指導・資格コースは、上述のマット資格の内容+マシン資格の内容と考えてください。
<ピラティスマットコース>
36時間+試験1日+宿題 全20日間(約3ヵ月)
<ピラティスマシンコース>
72時間 + 試験1日 全20日間(約6ヵ月)
<コース全期間>
総時間数 108時間+試験2日+宿題
まずは無料体験会へ
行動が早いのはいいことですが、いきなり入会するのは無謀なことです。まずは、無料相談会や無料体験会に参加して自分に合うかどうかチェックしてみてください。
BASIピラティスインストラクター養成講座に限らず、ピラティスインストラクター養成講座では受講を検討している方々を対象とした無料相談会や体験授業に参加することができます。疑問に思ったこと、不安に思うことがあれば、入会する前に担当のインストラクターさんやスタッフさんに確認や相談をしてみてください。
講座受講者の年齢層や普段の仕事など
どんな人が受講しているかは気になりますよね。これから長いお付き合いになるかもしれない受講者の雰囲気は大切です。
初期のピラティスインストラクター養成コースではもともとフィットネストレーナーやダンサーの方が多く、受講者の7~8割を占めていました。ところが近年は、理学療法士・柔道整復師・鍼灸師・セラピストなどのサロンワークの方とダンサー・振付師・ヨガインストラクター・エアロビインストラクター・フィットネストレーナーなどのスタジオワークの方を合わせて約4~5割となっています。
BASIピラティスの養成講座では受講者の約5~6割が会社員や主婦などスポーツ関連職種でない方。すでに半分以上を占めています。ピラティスの普及に伴って幅広い方がピラティスインストラクターを目指しているといえるでしょう。もし、あなたがカラダ関連職種でなくても気後れしたりすることは全くありません。
受講者の年齢層も幅広く、いちばん多いのは30代後半からそれ以降の方。最近は60代以降の受講者も増えています。人生100年時代ですから、退職後に自分の健康維持をしながら仕事としても長く続けられるピラティスインストラクターの資格はbasiに限らず人気といえます。
ピラティスインストラクター養成講座の無料体験会の会場
BASIピラティスのインストラクター養成講座は、東京・大阪・名古屋を中心に、福岡・岩手・仙台の会場でも、開催しています。インストラクター養成コースを卒業したインストラクターさんやピラティス業界に詳しい担当スタッフさんがちゃんと説明してくれます。basiさんでは無理な勧誘はありません。(万一、無理な勧誘があったら会場と担当者を教えてください)
無料説明会・体験会の会場
1時間の説明会+1時間の体験会が標準的な流れです。決まった日程で定期開催している東京・大阪・名古屋の会場と、個別開催・オンライン開催の会場があります。
定期開催 東京 銀座(zen place pilates by BASI Pilates 銀座)/東京都中央区銀座2-11-15 SF銀座ビル2F 大阪 梅田(ピラティススタイル梅田スタジオ)/大阪府大阪市北区梅田1-12-17 梅田スクエアビル10F 名古屋 栄(ピラティススタイル 栄スタジオ)/愛知県名古屋市中区栄2-4-12 TOSHIN HONMACHIビル5F 個別開催 北海道 札幌(ピラティススタイル札幌スタジオ)/北海道札幌市中央区北5条西6-1 第二北海道通信ビル5階 東京 本郷三丁目(zen place pilates by BASI Pilates本郷三丁目店)/東京都文京区本郷3-32-7 東京 ビル 4F オンライン開催 岩手・札幌・仙台・福岡での開催コースは電話・オンライン(Skypeなど)で説明会。 |
いずれも公式サイトの申込フォームから無料説明会への参加申込を行ってください。